12月 082012
 

「今年は電子書籍元年!」と叫ばれ、それが毎年続いている状態ですねf^_^;
電子書籍を読み取る電子書籍リーダーは、ソニーやシャープなど電器の会社のものだけでなく、楽天のコボや、とうとう黒船アマゾンのキンドルまで上陸しました。
しかし、重要なコンテンツである電子書籍そのものはというと、あれ?って感じですね。

電子書籍なんか、製本をする前の段階のデータをアップするだけなんでしょ?なんで簡単にできないの?著作権で出版社がゴネているだけ?
と素人考えに思っている(いた)人におすすめなのが、この1冊です。

電子書籍礼讃本が多い中で、どうして日本では電子書籍が広まらないかが解説してあります。

まず、電子書籍をつくるのは、本をつくるより面倒だというのが現状のようです。
つまり、本をつくる課程+電子書籍化という図式で、データをそのままアップするという素人の頭の中のようにはいかないようです。
まぁ、ブログレベルでいいのなら可能でしょうが。

また、既存の本を電子化するのは、やはり著作権がからんでくるので、面倒くさいようですね。
しかし、出版社にある著作権ではありません。
というか、そもそも出版社に著作権はなく、あるのは複製する権利、つまり「出版権」というものです。

本の時に得た著作権の許可、つまり、電子書籍化の出版権を、再度著作権者にもらわないと電子書籍化できないという著作権法事情があるようです。

以下、メモ書きてき抜粋

スキャンレーション
scan+translation:スキャン+翻訳
アメリカで、日本の漫画をスキャナーで読み取って電子書籍化し、セリフを英語に翻訳してネット上に無断公開する
これは日本でも行われている、トランスレーションのないただのスキャン
コミック誌の人気漫画は即座にスキャンされ、PDFファイルとしてネットにアップされる

こうなると、マンガもお手上げですね。
そこで気になるのが、翻訳の精度ですが、どんなもんなのでしょう?

日本漫画の海外展開
現状は、版権取引(ライツ)
海外におけるライツビジネスの推計値は、1200億円

日本のコミック版権輸出国上位
フランス・北米・韓国・台湾・イタリア・タイ・香港・ドイツ・インドネシア・スペイン

漫画家の内情を知るためのマンガ

紙を捨てた漫画家:佐藤秀峰
漫画 on Web
http://mangaonweb.com/welcome.do

『出版・新聞 絶望未来』の著者:山田順
Jun’s Media 山田順プライベート・ウェブサイト
http://www.junpay.sakura.ne.jp/

電子書籍が広まらない理由の1つに、一流出版社ゆえの問題があるそうです。
これは大企業ならではの悩みで、ずばり人件費が高いということです。

大手の出版社の給料は、だいたい年収1000万円くらいだそうです。
その年収1000万円を維持するには、最低でも会社に3000万円の利益がもたらされないと、税金やら社会保障やらが払えないそうです。
最低でも1人3000万円で維持、しかし、会社が創造的なものを作り出す場と機能するためには、一人当たり1億円は営業収益がほしいそうです。
電子書籍は安いだけあって、利益だけでなく売り上げもあがりづらい構造になっているのです。

紙の書籍は増刷する分だけ、会社に利益をもたらします。しかし、電子書籍の場合は、増刷もなにもありませんから、増刷で会社に利益をもたらす仕組みになっていないのです。
市場規模自体も小さく、利益もあげづらい電子書籍の出版は、社員数6人くらいの会社でやる規模、そして、事業内容で、大手の出版社では、とてもじゃないけど、薄利すぎる分野のようです。

ですから、大手の出版社は、技術的にはできるけれど、収益構造的にできない、という巨象のジレンマに陥っているようです。

電子書籍が広まるのは、小さな規模の会社、作家とチームを組むようなエージェントが、たくさんできることで広まりそうな気がします。

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