12月 142012
 

12月13日のカンブリア宮殿は、リブセンスの村上太一社長。
言わずと知れたネット求人サイト「ジョブセンス」の創業社長で、弱冠25歳という若さで、東証一部上場を果たした、新時代の経営者です。

新時代の息吹をプンプンさせている経営者ですね。
リブセンスは、職業紹介のサイトですけど、実業としては、これはIT企業ですね。

従業員の7割は、サイトの構築に携わっているとのこと。
大手では、サイト作りは外注が専らなんだとか。

村上さんは、つい最近も「がっちりマンデー」の方に出ていたのですが、注目されるのが、1ルームに暮らしている、という世俗的なところ。
まぁ、わかりやすいといえば、わかりやすい絵面ですもんねf^_^;

自己資産150億円の社長が、1ルームの部屋に住んでいて、部屋には冷蔵庫もなし、料理はしないし、夕飯はコンビニ

実にテレビ的に、いい絵となります。

でも、これって、ある意味、脅威ですよね、既存の大手にとっては。
今までの起業家の社長って、どこかガツガツしたところがあって、やはり自分の生活を豊かにしたい、って考えている人が多くて、六本木ヒルズに住んで、フェラーリ買って、銀座でパーティーして…というのが、一種の社会的な成功者のステータスシンボルだったような気がします。

これって、お金次第でどうにでもなっちゃう人っていう意味でもありますもんね。
かつてのグッドウィルのような経営者はお金でおぼれるでしょうが、お金に興味のない人にはそういうことはありえません。

つまり、村上さんは、お金では動かない。
では、村上さんは、生活の豊かさを求めていないかというと、そんなことはない。
言ってみれば、物質的な豊かさではなく、仕事や人との関係性に、人生や生活の豊かさを見出している。
それゆえ、旧来の物質的な豊かさではなく、人間的なつながりの豊かさを求めているだけのこと。

これは今までもあった価値観ですが、経済的成功者といわれている人で実践されている方はなかなかいません。

村上さんのような資産が何億円もある人が、旧来の物質的豊かさに重きを置かない生活を享受しているとなれば、これは社会的な先駆者となり、同じような考えを持つ人たちの先達となることでしょう。

なぜこのような考えが既存の大手にとって脅威かというと、大手というものは歴史もあります。
もちろん、そこには実績もあるため、そこで働く人たちは、皆、高給取りの人たちばかりです。

村上さんの生活のかたちですと、年間の生活費は300万円くらいでしょうか。
では、大手の広告屋さんの社員の給料は?
平均すれば、600万円はくだらないでしょう。

新興企業の社長が、300万円で生活しているのに、既存の大手企業の平社員が600万円の給料分の生活をしていたのでは、これはどうにも勝ちようがありません。
村上さんも目をつけていたところですが、なにせ既存の広告企業は営業費用が高いのです
その分、広告費に上乗せされているのです。

これは 『出版・新聞 絶望未来』 にも書かれていましたが、なにせ大企業のコストは高いようですね。
電子書籍が普及しない要因の1つに、電子書籍があまりに安価すぎるという要因があるようです。

年収1000万円の出版社の社員を支えるには、最低でも3000万円の諸々の経費がかかり、そのために社員は年間1億円の売り上げをあげないといけないそうです。
そうなると薄利の電子書籍では、大手の出版社は社員を支えるだけの収益をあげることができず、どうしても利幅の大きい紙の書籍に頼らざるをえない構造になっているというわけです。

だからといって、紙の書籍が売れているかというと、もちろんご覧の有り様で、出版社としても、にっちもさっちもいかない状況のようです。
これはもう大企業の構造的な高コスト体質の副作用なのかもしえません。

ジョブセンスも営業さんをおかず、いわばそれをネットで営業さんの肩代わりをしているわけですから、これはコスト面だけ見ても、強いですよね。

村上さんいわく「大企業の弱点をつく」ということですね。
まぁ、それが日本の経済にとっていいかどうかはわかりませんが。

基本的に、ビジネスは「非対称性の解消」で成り立ちます。
今までのITビジネスは、情報の非対称性でした。
それが卸売りを通さない直販になり、今や営業を通さないことがネットビジネスになろうとしているのかもしれません。

モチベーションは、「ワクワク感」
村上さんの仕事に対するモチベーションは、「それ(自社のサービス)が、世の中に広まった時のことを考えるとわくわくする」という精神性のもの。
あれが欲しい、これが欲しい、という自我によるものではなくて、これは一種、経営哲学ですね。
新時代の松下幸之助です。

ジョブセンスは、広告を載せる顧客にも安く、それを見て求人をする顧客にもお得になるサイトです。
今までの、求人広告がペットボトルの水を売っていると例えれば、ジョブセンスのはまさに「水道」です。
松下幸之助の「水道哲学」を今世紀的に成し遂げつつある事業家のような気がします。

とにかく村上太一さんには、新しい時代の皮膚感覚がある人だな、ということを強く感じましたね。

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