5月 212013
 

最適解を求めるためには“スマート”化がよいのですが、すべての分野において、最適解が最適なのかというのは難しいところです。
それは、野球や整体で例示しました。

これはあまりに人間的なことにはスマート化が向かないということでもあるのかもしれません。
そこの「最適解」について、実にうまく描いたアニメが『サイコパス』でしょうね。


サイコパス


http://mvnavian.blog44.fc2.com/blog-entry-2691.html

人間社会における最適解とはなんでしょうか?

実際にその答えは三者三様でしょうが、サイコパスでは「犯罪のない社会」として描かれています。
その犯罪のない社会、最適解の社会を維持しているのが、「シビルシステム」というものです。
これは、“スマート・アグリ”と同じような感じで、人間社会そのものをシステム通りに管理・運営するものです。

犯罪のない社会を実現するには、どうしたらよいでしょうか?
その1つとして考えられるのは、犯罪を未然に防ぐということです。シビルシステムにおいては、犯罪係数という数値で、日本の各人を数値で表し、犯罪を犯しそうになったら、つまり数値が異常に上昇したら、強制的に施設送りにしてしまうのです。
これで、世の中から犯罪は消えます。

と、ここまでなら、並みのSFアニメですが、サイコパスが作品として優れているのは、この先です。

シビルシステムによって、犯罪者のない社会になっているはずが、あるごく一部の人の犯罪係数に異状が現れるのです。
普通ならば、犯罪を犯したり、犯罪を犯しそうになれば数値に変動があるのですが、ごく一部の人にその変動が現れないのです。
そうなると、犯罪のない社会は崩壊してしまいます。

そこで、犯罪のない社会という最適解を導くために、シビルシステムが行っていることがあったのです。
それは、それらの犯罪係数異常者を排除するのではなく、自らのシステムの一部に組み込んでしまうことだったのです。

これは凄腕のハッカーを刑務所に入れるのではなく、むしろセキュリティー対策のプロとして政府が雇ってしまうという感じに似ているかと思います。

ただ、シビルシステムの場合は、ハッカーのような社会の表層的な問題ではなく、もっと根幹的な社会のありようを左右するものです。
犯罪のない社会を維持するために犯罪者の思考をシステムの一部として取りこんでいるということなのです。
理由は、それが犯罪のない社会を維持する「最適解」だからです。

そうなると、これはなんのための最適解だかわからなくなります。
犯罪のない社会の実現のために、犯罪者の思考を取り込んだシステムによって成り立つ社会とは…。

この辺のサイコなところが、とても優れたアニメ作品ですね。

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