5月 212013
 

HNKのクローズアップ現代で“スマート・アグリ”という特集をやっていました。

クローズアップ現代 農業革命・スマートアグリ

クローズアップ現代 農業革命・スマートアグリ 5月20日 バラエティ動画

いわば、ITによる農業生産の管理・運営ですけど、これは実にスマートです。

コンピュータ将棋と人間との将棋対決でも思ったのですけど、コンピュータにこのような管理運営を補助させるのは、うってつけだと思いますね。
もともと農業というものは、農家の人の経験と勘によって支えられてきました。
その経験と勘をデータベース化し、コンピュ―タによって最適な状態を作らせる。

将棋というものは、常に「最適解」を求められています。
この場面においては、これが最適であるから、今こう指す、といった具合です。

コンピュータが強くなったのは、結果の最適解を選べるようになったからです。
つまり、その場面においては、駒を損しているけど、21手目になると有利になっている、といったような具合です。
将棋というのは、最後に王様を詰ました方が勝ちです。
ですから、ある局面において不利と思われても、結果的に勝つことが、その場面における最適解ということになります。

これは人間特有の能力で、コンピュータには不可能、もしくは難しいだろう、と言われていたので、プロ棋士が破れたことが衝撃だったのです。

農業においても、常に求められるのは最適解です。
テレビでは「トマト」を例にとっていました。つまり、美味しいトマトをより多く、より早く作り出すことが“スマート・アグリ”の最適解ということになります。

これはもともと人間の経験と勘によって成り立っていたものです。コンピュ―タが賢くなったのと大量のデータによって、より最適解に近い答えが得られるようになりました。

ですから、スマート〇〇というのは、これは農業に限らず、最適解を求める分野においては、非常に有効なコンピュータと人間の培ってきた経験と勘の融合体だと考えられます。

プリウスなどのスマートカーや、住宅メーカーのつくるスマートハウスなどがそうですね。
つまり、燃料費を考えつつ、居心地のよい家や乗り心地のよい車という最適解があるからこそ生まれる分野です。

最適解というものはどの分野にもあるのですが、それがそぐわないものというものもあります。
それは人間の個々に関わりすぎる分野ですね。趣味嗜好の分野といってもよいかもしれません。

例えばお笑いなどに関しても、笑いの最適解というのはデータを取れば出てくると思います。
このタイミングで、こういうようなことを言う、言い方はこうで…などという感じに、最適解は出てくるでしょう。
しかし、果たしてそれがおもしろいか?といえば、多分、おもしろくはないのでしょうね。

笑いに関して言えば、そういった実験的なことをしたことはないかと思いますが、野球に関してはありますよね。

こちら、

野球の最適解は勝つことです。
『マネーボール』は、それ(=最適解)を求めて、奮闘するという事実にもとづいた内容ですが、果たしてこれはどうだったかといえば、勝つには勝つけど、おもしろくないわけですね。
データによって集めた選手を使って、データ通りのより勝ちやすい野球をする。
そうすることで、勝つには勝つのですが、おもしろくはないのです。

例えば、シングルヒットと四球は、同じように1塁に進める行為です。
イチローがワンバウンドの珠をヒットさせるのと、4球すべて見送って四球を選ぶのは、“スマート・ベースボール”においては、同等です。
※細かく言えば、悪球に手を出し、ヒットを打てるかどうか不確実なバッティングをするイチローよりも、悪珠に手を出さず、きちんと四球を選べる選球眼のある選手の方が、“スマート・ベースボール”においては、優れているということになります。

ただ、そのような野球がおもしろいかといえば、日本の落合監督の野球を見ればわかりますね。

つまり、野球の最適解と興行としての野球の最適解は違うということです。
それは、おそらく人間の趣味嗜好の分野だからだと思います。

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