6月 152013
 

最近、王将へ行ったら、店員が片膝をついてオーダーをとっていた…というような記事を読みました。

コンビニでもいやに慇懃丁寧にお辞儀をする頃から、なんだかサービス業は過剰なサービスをやりすぎているのでは?と思っていたのですが、最近はなんだか、サービス業そのものがもう飽和状態なのではないかと思い始めました。

わたしがクイックマッサージの仕事を始めた十数年前は、まだそれほど周りに似たような店がなかったので、それなりにうまい具合に経営できていました。

まだ、何か新しいサービス業を始めれば、それなりになんとかなっていた時代だと思います。

ひるがえって今はどうでしょう。

簡易マッサージの業界は、雨後のタケノコのごとく、安売り店がニョキニョキと現れています。
10年前では考えられない現象です。

なぜかというと、集めたくてもそれほど働き手である施術者を集められなかったからです。

そのため、新人を雇ってから研修をして、現場に出していたのです。まぁ、当たり前と言えば、当たり前の構造です。

それが今や、新人を雇う必要がなくなってしまったのですから、わたしにとってはそのことがものすごい驚きです。

新人を雇う必要がなくなったのは、ひとえに整体師が増えたせいです。
それは整体学校のおかげと、わたしどものようなクイックマッサージ店で研修した整体師のためだと思います。
※整体は無資格でできるため、言葉は悪いですが、いくらでも「大量生産」できます。

希少価値があると思って始めたサービス業が、これほど増えてしまうと、まるきりやり方を変えないかぎり経営は立ち行きません。
どうすればいいかというと

1 付加価値をつけて値段を1.5倍にする
2 とことん経費を削って値段を半分にする

と、いった感じです。

つまり、今まで希少価値があった時代は、1時間5000円の「安くてよいもの」という観点でも、サービスは提供できました。

しかし、これほど同じサービス業が多くなると、それはほぼ不可能に近くなります。そのため「安さ」か「よいもの」のどちらかに重点を置かないとダメなのです。
※この辺のことは 『トレードオフ』  ケビン・メイニー に詳しく書かれています。

そこで生き残るためには、値段をあげて、もちろん、付加価値も十分につけて、そのサービスがとことんいいものだとアピールするか、とことん安さにこだわったお店にするか、どちらかしか選択肢はないと思います。

つまり、その専門分野に非常に秀でた技術屋のスペシャリストになるか、自分でやるのではなく、やりたい人を集めてその人たちにやらせる経営者(資本家=キャピタリスト)になるか、そのどちらかです。

前者は、個人の治療系の整体院ということになり、後者は1時間3000円の ファスト・マッサージ ということです。

自分の場合は、はっきりいってどちらのやり方もできないので、ー前者は精神的に後者は金銭的にーこのままではなるようにしかならないでしょうね…。

今の第3次産業、つまりサービス業を見ていると、かつての第2次産業を見ているような気がしてしまいます。

とことん良いものをつくり付加価値をつけるか、大量生産大量廃棄かというような、今まで第2次産業で起こっていたことが第3次産業でも起こっているように思えてなりません。

その一因に、本来第2次産業の成り手となるべき労働者が、第3次産業に流れ込み、サービス業自体が労働と化しているせいかと考えられます。

第一次産業でも人があまり、第二次産業でも人があまり、そのあまった人たちが第三次産業に集まっているというのが、今の第三次産業であるサービス業だと思うのです。

やりたくないことでも、やらざるをえない状況にある人が増えすぎて、サービス業界全体が過剰となり、飽和状態となり、一部はブラック企業といわれるように制度疲労を起こしているのが現在のサービス業だと思います。

非常にとりとめのない文章になってしまいましたが、まぁ、雑考ということで。

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