6月 212013
 

最近のわたし個人のテーマとして、 トレードオフ があります。
今までは、「よいものを安く」というのが、お店を行う上での基本コンセプトでした。
しかし、これからはそれは難しいです。

「よいもの」を極めようとすれば、自然と価格は高くなります。しかし、良いものをたくさん作ればどうなるかというと、それは薄型テレビの例を引くまでもないことでしょう。

一方、安いものを提供するには、大量生産をすればすむ話です。
物や商品を安く提供しようとすると、その品質は二の次にして、安定的に供給をするために資本を投下します。
そして、そのことでより安定的した価格で供給できるようになります。

「よいものを安く」というコンセプトは、付加価値の高いもの(=不安定な供給のもの・希少性のあるもの)を安く供給しようとする取り組みです。
今の時代、不安定な供給というのは、経営的にネックとなってしまうのにかかわらず、不安定にしか供給出来ないものを安定的に供給しようとするから、「よいものを安く」というコンセプトは破綻するのです。

「よいものを安く」の一案としては、数量限定でしょうね。希少性により付加価値をつけるのです。
つまり、安定供給を無視するのです。

不定期的にしか味わえない地魚を売りたい場合、その捕れないことを付加価値としてしまうのです。
ただし、この場合は工夫をしないと経営が成り立ちません。そもそも供給量が需要に応えていないのですから。

そこで、むしろ不安定にしか供給できないものは、タダであげてしまうというのは、どうでしょうか?
これは別のところでも述べていますが、不安定なイノシシ肉を安定的に供給できる努力をするのではなく、いっそのこと料理屋さんにタダで提供し、そこで猟師や害獣対策の活動を宣伝してもらい、それを知った料理屋のお客さんに寄付をしてもらうかたちにするのです。
※このときに募金箱を置いておくのも一案ですね。

定番のメニュー料理ではなく、お通しとして使ってもらい、不安定な供給をカバーするのです。
お通しそのものは無料だけど、あとで寄付をしてもらうことで、その料金をお客さんに決めてもらうのです。
多くの人に知ってもらえ、結果、お金も集まりやすいと思います。

マッサージ関しては、安定供給の仕組みをつくった1時間3000円のファストマッサージのお店に、「安い」分野でかなうはずもありません。
ですから、付加価値としての「出張」というのは、取り入れるべき選択肢の1つになりうるでしょう。
そこに行けば確実に受けられるという安定供給に対し、予約しないと受けられないという不安定な供給にすることで、付加価値をつけるということです。

また、値段を極端につりあげ、1時間7000円とか、「高額な料金=他とは違う何かがある」と思わせる手もあります。
これは一種の付加価値の錯誤を利用したようなものです。

いずれにせよ、これからのお店は「よいもの」か「安いもの」。「付加価値」か「安定供給」か。このどちらかになると思います。

自分はマクドナルドのハンバーガーより美味しいハンバーガーを作れる→だから、マックにも勝てる、というような声を聞くことがあります。
しかし、マックの優れているのは、「安定供給」です。ですから、おいしさという「付加価値」で闘おうとしている時点で、闘う土俵が違うのです。

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