7月 052013
 

現代における問題は、価格と価値の区別がつかなくなっていることにある。
常にもっと安い食品を求め、そのような食品を十分に生産してほしいと望む。もちろん価値に対して正当な価格がつけられない場合は、品質の低下を招く。
その結果、私たちの食生活も低下する。食べ物はその意義を失い、人と人、人と自然のつながりからはずれ、気兼ねなく“無駄”にしても構わない何かに変貌する。(P8)

この「何か」が、得体の知れないおそろしさをはらんでいるような気がしてなりません。

この本は、『テイスト・ザ・ウェイスト』(ゴミを食べようよ)という映画にそって書かれている、いわば副読本的な本でもあります。
『フードインク』もそうでしたね。

この手のものは、「百聞は一見に如かず」の部分と、データなどの数字を詳しく説明した方がいい部分がありますので、映像と書籍のハイブリッドが相性が良いです。

結局のところ、コスパなんですよね。
行きすぎたコストパフォーマンスの追及によって、食べ物が、経済的価値のあるもの、つまり「商品」「物」になってしまているのです。
食品・食料品の無駄をなくすよりも、無駄にした方がコストパフォーマンスに優れているので、そうしているだけというのが、実体なのかもしれません。
それが冒頭における薄気味の悪さなのかもしれません。

賞味期限が2日以内のものはタダ
オランダのスーパーでの話。(P226)
これはおもしろいですね。スーパー側も賞味期限切れのチェックの手間が省けますし、どうせ廃棄してしまうのでしょうから、それをお客さんにタダで引き取ってもらってもかまわないはずです。
これを子どもだけに限るというのは、どうでしょうか?

「子ども食品見守り隊」みたいなカードを作って、子どもに持たせます。
賞味期限が2日以内の商品を見つけた子どもがレジに持っていき、商品とカードのバーコードを読み取って、万引きとの誤認を防ぎます。

賞味期限が迫っている食品は、見つけた子どもにタダであげるという仕組みです。スーパーの協力が不可決ですが、本当に食料品の廃棄を問題と考えているところならば協力してくれるかもしれません。

日本では、国全体の農作物の収穫高と漁獲高とほぼ同量の食品が廃棄されている。(P275)

食品廃棄物とのつき合い方を改善するための、優れたアイデアはたくさんある。しかしいずれの場合も、廃棄量を減らすには、何といっても確固とした決意が欠かせない。(P277)

重要なのは、ちょっとした知識と確固たる決意ですね。

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