11月 192013
 


Four Soldiers win national championships en route to Greco-Roman crown 090415 / familymwr

まずは、そもそもUNICEF本体がいくら間接費に使っているかだが、2012年のレポートを読むと、約38億ドル(3800億円)の支出に対して、34億ドルを開発プログラムのために使用し、3.2億ドルを人件費などの管理費、1.3億ドルをファンドレイジングのために使用している。つまり、合計4.5億ドル、約12%が間接費という計算になる。収入の32%、約12.5億ドルもの民間寄付を集めていることを考えると、かなり効率的な運営といえよう。Charity Navigatorによると、同じく10%前後の管理費で運営をしているNGOはSave the Childrenなどがあるが、CAREやOxfam Americaなどは20-30%が管理費に当てられている。

しかし、ここは若干のトリックがあって、日本ユニセフ協会など組織的には別でも公式的に提携を結んでいる各国のユニセフ協会が代わりに寄付集めを行っており、それらの管理費はUNICEF本体には経費として計上されていない。実際には、民間寄付の20%前後は寄付集めのために様々な経費がかかっている。これらを総じて考えると、やはりUNICEF本体も20%近くの管理費がかかっていると言える。

途上国支援のプログラムをしっかりと専門性をもって運営し、ファンドレイジングまでやろうと思えば、このくらいは間接経費としてかかることは、知っておいたほうがよいだろう。日本人は寄付といえば無償ボランティアですべて運営されるべきと考える人が多いが、そういった考えはかえって寄付がちゃんと効果的なかたちで使われない方向になりかねないことも理解しておいたほうがよい。

日本ユニセフ協会の間接費19%は適切か より

Mさんへのメ手紙 でNPO法人における“ファンドレイジング”の重要性、及びそのための費用、ここでいうところの間接費の必要性を述べさせていただきました。

間接費、つまり、活動の資金を集めるための資金、というのはこれは大切なもので、NPOやボランティア=無償(タダ働き)という安直な思考は、もう払拭すべきことであります。

しかし、それではそれ(間接費)はいくらまでならいいのか?というのが問題になります。

ユニセフのように、一律で寄付のうち20%は間接費として使います、と決めてしまうのは、別に悪くはないと思います。
でも、上のように寄付の額が何千億円になると、その20%だと何百億円にもなります。
はたして何十億、何百億円もの間接費は必要なのか?という自然な疑問がわき起こります。

もちろん、すべて活動費にあてて、啓発運動や広報でより多くの人に協力してもらうというために使われれば問題はないでしょう。
しかし、不要と思われる人件費や豪奢な自社ビルなどにそれを使うのであれば、寄付した側としては何か釈然としない気分になるでしょう。
悪いかどうかはわかりません。別に慈善団体やNPO・NGO団体が、自らの身を削って活動を行なわなければいけないという義務はありませんから。

こうなると、ある程度まではパーセンテージの間接費、一定の額を越えたら、その分は本来の活動費に回すとした方が良さそうな気がします。

もしくは、20%というちょっと高いな、と思わせる間接費ではなく、はじめから10%前後の間接費に設定しておいた方がいいのかなと思いますね。

日本ファンドレイジング協会のブログ
http://fields.canpan.info/blog/

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