12月 062013
 


肉来たなう / yto

これまで、ベジタリアンといえば動物愛護に関心のある人や健康オタクのような人が多かったのですが、昨今はゴア氏のように環境対策として、あるいは将来起こり得る食糧不足に備えて肉の摂取量を減らす人が増えています。

では、なぜ肉の消費量を減らすことが環境・食糧危機対策になるのでしょうか。

家畜の飼育には、野菜や穀物を栽培するよりも多くの土地や資源を必要とします。現在放牧と飼料栽培用に使われている土地を合わせると、世界の農地の75%を占めます(Nature)。また、家畜の飼育によって排出される温室効果ガスは、世界の総排出量の18%に上ります(FAO)。さらに、家畜の排泄物による大気や水質の汚染も懸念されています。

肉の消費を減らして人口増加に対処

そして最も大きな問題が、飼料です。

現在世界で栽培されている穀物のうち、36%が家畜の飼料用に使われています(IOP)。一方で、世界の人口は現在の70億人から2050年には90億人に増え、人々の胃袋を満たすためには現在の2倍の穀物が必要になると予測されています(PNAS)。30%の人口増加で2倍の穀物が必要とされる理由は、単に人口が増えるだけでなく、人々の食生活が変化するからです。貧困国が豊かになると、肉や乳製品の消費が増え、それに伴い家畜飼料用の穀物が必要になります。どれだけ栽培効率を上げても、現在の2倍もの穀物を作ることは難しいと考えられています。

この問題に対処するには、肉の消費量を減らすしかありません。

アル・ゴアが肉を食べない理由 より

食肉の問題は、穀物(飼料)の問題であり、その飼料分を飢えている人たちにまわしてあげさえすれば、今日の「世界の飢餓」はなくなる計算になります。

それほど、肉を作り出すということは、環境に負荷をかけているだけでなく、世界の貧しい人たちから安くて、栄養価のある食料(穀物)を奪っていることになるのです。

ですから、そのような負の連鎖を断ち切る一助として、身近な肉として、駆除したイノシシやシカの肉を食べるというのは非常に有効なのです。

もちろん、その量としては大したことはないでしょう。

しかし、世の中への啓発的な事業というか、プロジェクトとして「身近な自然獣をいただくことで、グローバルになりすぎた食の負の連鎖にくさびを入れる」ということにはなるかと考えています。

ツイートツイート

Ads by Google 楽天市場 アマゾン

現在コメント投稿は停止しております。