12月 122013
 

先週に引き続き、『ガイアの夜明け』は農業の特集でした。
まぁ、JA全中の会長さんの物言いときたら、間違ったことはおっしゃっていませんが、JAという巨大な砂城の大将のようで、かえって気持ちよいくらいの世間離れの感覚でした。

その点、自分自身で頑張っている農協・農業関係者のかたたちは、目の輝きが違いましたね。

先週のガイアでもそうだったのですが、ちょっとお役所的な考え方は、もう古いのかもしれませんね。

阿蘇かどこかの農産物・畜産物を企業とコラボして全国的に売り込もうと、市役所の人がやっきになっていましたが、企業による商品化はそれほどたやすくはありません。

阿蘇のおいしいお茶を作っておられる農家さんがいましたが、試作品のお茶を飲んで「ちょっと、違うな。なんかすっぱい…」と感想を述べておられました。

そうなんです。
それが正しいのです。

商品となるからには、腐敗を防ぐ必要があります。そのため、お茶には〝酸化防止剤〟として、〝ビタミン〟を入れているのです。

今度、ペットボトルのお茶のラベルを見てもらうとわかると思います。

ここが商品化の難しさなのです。
本当においしいものは、鮮度も非常に大切なのです。

しかし、商品としては、鮮度にこだわりすぎるとコストが高くなります。
そこの線引き、もっと言えば、「悪魔に魂を売る」かどうかの判断が、商売というのは非常に難しいのです。

とくに良いものを作れば、必ず売れるはずだ、という職人気質の人には越えがたい壁があります。

その前の 地域に特化したアンテナ居酒屋 を作っている会社はおもしろかったですね。
いわく「〝北海道展〟は、もう古い」。

もう、北海道という広いくくりでは、消費者がなれてしまって、訴求効果が薄くなってしまうという趣意です。

ですから、その下の自治体である「○○町特産のかきの食べられる居酒屋」というように、もっとエッジをきかせた店作り、地域の特産店を作るべきだということです。
そして、見事に成功をおさめています。

結局、JAの問題もそうですが、いくら丹精こめて育てた農作物もJAの集積所に集められ、いっしょくたにされてしまう現状は、今の情報先鋭化社会においては、物足りないのでしょう。

「北海道産のかき」ではなく「北海道厚岸産のかき」ということです。
また、漁業はともかく農業にいたっては、これからは「宮崎産和牛」ではなく、「宮崎産尾崎牛」といったもはや個人名を冠した農作物に先鋭化される時代になると思います。

個人名がつけば、地域による曖昧性が薄れ(=地域偽装が防げ)、その生産者個人の責任の元に消費者も安心して、おいしい日本の食べ物を手に入れることが出来ると思います。

そうなると、生産者さんがきちんと生産していることは大前提として、それをきちんと紹介するための何がしかのプロジェクトなり、仕組みといったものは今後非常に重要な役割を持つことになりますね。

基本的に、生産者としても自分の顔が見えているのと見えていないのとでは、食べ物を作るのか、商品を作るのかという違いが出てしまうのは、人間として仕方ないのかなと思います。

だからこそ、生産者さんの一人一人の顔が見え、そして、消費者とを直でつなげるプロジェクトというのは、これから大切になるのではと思います。

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