12月 202013
 


幻影 / West Zest

そもそも、坂口恭平さんの出発点は、「この社会って、本当は幻影なんじゃね?」というものです。
幻影の社会に惑わされてるとしたら、それにきちんと気付き、本当の社会、本物の社会を生きようぜ!ということです。

これって、誰しも少しくらいは思っていることで、実はわたしも「なんかおかしくね?」とは、若かりし頃から思っていました。

とくに「資産」というものに関して…。

坂口さんとホームレス(※ただしくは“路上生活者”)の会話で非常におもしろいエピソードがあります。

坂口:「おじさん、こんなところでなんでホームレスなんてしてんの?」
路上生活者:「ホームレス?家ならここにあるべさ?」
坂:「いやいや、ないっしょ?だって、ホームレスでしょ?」
路:「バカ言ってんじゃねえよ。むしろ、お前さんこそ、ホームレスでしょ?」
坂:「いやいや、おれ、ちゃんとアパートに住んでるし」
路:「ほら、ひっかかった」
坂:「?」
路:「そのアパートは誰のもの?」
坂:「いや、おれのでしょ?」
路:「家賃とか払ってないの?」
坂:「月に7万円払ってますよ」
路:「ほらほら、家賃払っちゃてるじゃん。そしたら、それお前さんのものじゃないでしょ?」
坂:「…」
路:「おれ、家賃ゼロ円。これ誰の家?おれの家。でしょ?」
坂:「でも、今はアパートだからというだけ。持ち家を手に入れれば、いいわけでしょ?」
路:「あれ~、またまたそういう口?」
坂:「どういう口?」
路:「家建てる時、ローン組まないの?」
坂:「まぁ、ローンは組むでしょうね、普通」
路:「でしょ?じゃ、ローンが払えなくなたら、どうなる?」
坂:「…銀行に差し押さえられるかな…」
路:「ほらほらほら、それって誰の家?銀行の持ち家じゃん」
坂:「…。わかった。わかりましたよ。それじゃ、一括で家を買いますよ。それなら、オレの家でしょ?」
路:「あぁ、そういう口かぁ~」
坂:「?」
路:「それは自分の家?本当に?」
坂:「本当に」
路:「何も支払わなくてもいい?固定資産税とか?」
坂:「いや、それは別で…」
路:「税金払えなくなったらどうなるかわかる?」
坂:「…」
路:「家は差し押さえだよ。それって誰の家ってこと?」

家や車などは資産とされています。
でもそれってホントなの?っていうのが、わたしの10年来の疑問であり、謎です。

資産、資産言ってるけど、なるほど、資産には違いないけど、本当は国の資産であり、所有者にとっては「負債」なんじゃないのかな?と思っているのです。

こんな話はほとんどの人に通じないので言わないのですが、一部の人はわかっていて、(※そもそも、わたしだって本で知ったことですから)それを実行に移しているのが、通常われわれが“ホームレス”と呼んでいるが、その実は「本当の自分の家」を所有している人たちなのです。

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