9月 092014
 
ブラック・ジャック 1
ブラック・ジャック 1
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手塚プロダクション (2014-04-25)

態度経済で有名なのは、坂口恭平さんですが、ブラック・ジャックを読んでいると、彼が行っている経済はまさに態度経済ということがわかります。

態度経済…画一的な均一の料金体系(経済)ではなく、自分の意思によってそれを好き勝手に変える経済
貨幣経済レイヤーにおいては、態度経済レイヤーは許されないという愚例

ブラック・ジャックの手術料の平均額はどれくらいでしょうか?
もちろん、しっかりとした統計をとったわけではないので、確度は低でしょうが、おおよそ2000万円くらいでしょうか?

ただこれは平均額であり、均一で2000万円ではもちろんなく、100万円~3000万円といった平均額でもありません。

ブラック・ジャックは手術をする相手を見て、手術料を決めているのです。
大金持ちの場合は、10億円でも請求しますし、子どもの場合などは、10円とか無料(タダ)とかもあります。

これってまさに「態度経済」です。
相手によって、自分の態度を経済として示しているのです。

ただ、これは漫画の中のことであり、態度経済は特別なこと…のように思われてしまうかもしれません。

しかし、今の日本においても、条件さえ整えば態度経済で生きていける可能性はあります。
ブラックジャックを例に取り、説明したいと思います。

1 他の人に真似できない技術を持っている

ブラックジャックの得意技は、他の人ができない手術をこなせることです。
ですから、何千万円も何億円も請求されようが、お金持ちは払わざるをえないのです。

まったく他の人が真似できないというのは難しいでしょうが、他の人が真似しづらいというくらいの“手に職”を持つことが重要です。

2 失うものはなにもない

意外に重要な要素はこちらかもしれません。

ブラックジャック先生は、常に孤独でーピノコはいるもののーモノに執着したり、あれがほしいとかこれがほしいという物欲もありません。

家も車も道具として使っているので、失えばまた新しい何かを用意するだけのことです。

執着心のない一番のキモは、ブラックジャックは自分の命にすら執着していないことです。
自殺願望はありませんが、どんな悪党に出会っても命乞いはしません。「自分(の境遇)」に執着していないということです。

失うものがないので、態度経済が行えるのです。

例えば、家や車のローンがある、すると、毎月決まったお金が必要になります。
そうなんです、「必要になる」は、「失うものはなにもない」の対極にあるのです。
なぜならば、失わないために必要なのですから。

ですから、失うものは何もない、もしくは、失っても惜しいものはないという状況でないと態度経済は成り立ちづらいのです。

なぜならば、態度経済はいわばハイリスク・ハイリターンなのです。
こちらが請求する額を相手がのまなかったら…本来の態度経済ならば、「ああ、そうですか」で終了です。

しかし、家や車のローンがあり、毎月の収入が“必要”な場合、「ああl,そうですか」では済まないのです。
そこで「それではいくらでは?」と態度経済から、一般的な経済へと転落します。

「それではいくらでは?」の妥当額が、いわゆるモノやサービスに対する均一料金ということです。

失うものがなければ、普通の人間としては、態度経済が当然の理なのでしょう。
しかし、失いたくないものに囲まれた欲望まみれの現代人にとって、態度経済とはハードルの高いものなのかもしれません。

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