5月 312015
 
ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか
ピーター・ティール ブレイク・マスターズ
NHK出版
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ゼロから1を生み出すためのキーワード
・明確な楽観主義
・隠れた真実

基本的に、人間の未来観は4つのタイプに分類されます。
楽観 ⇔ 悲観 / 明確 ⇔ あいまい 、この4つが組み合わさり、

1 明確な楽観主義
2 あいまいな楽観主義
3 明確な悲観主義
4 あいまいな悲観主義

といった具合になります。

世の中を変える、つまり、未来を創造する=0から1にするというのは、1の「明確な楽観主義」でなければいけません。

あいまいな悲観主義は、現状の変化を望んでいますが、それは静的なエネルギーであり、主体をなしません。
あいまいな楽観主義は、このまま続くであろうこと=未来を楽観的にあいまいに捉えているいわば、現状容認状態です。今の先に未来がある。
明確な悲観主義は、未来を明るく見る事のできず、それならば今の方がよいというラガードであり、未来を創造することはありません。そこにあるのは、昨日と同じ今日の続きとしての明日です。

つい先だって行われた「大阪都構想を問う住民投票」は、1万票という僅差で、大阪都構想反対という結果に終わりました。

このままではいけない、というあいまいな悲観主義 + 大阪都という明確な楽観主義 VS このままでいいじゃん、というあいまいな楽観主義 + 行政サービスが今よりもひどくなるという明確な悲観主義 という構図を、見事なまでに表していました。

結果、ラガードの塊である70代以上の有権者である「明確な悲観主義」が投票結果を左右することになりました。

橋本さんも言っていたように、これが本当の民主主義であり、公正な選挙なのでしょう。

それゆえに、これまでの選挙に対する詭弁も明らかになりました。

いわく「世の中を変えたければ、若者は選挙に行かなければいけません!!」

わたしは昔から、若い人が選挙に行かないのはしょうがないと思っていました。

まず第一に、政治による生活支援などは、若い人は老年層に比べて相対的に必要としないからです。
選挙によって決める事柄の多くは、公助に結びつくものです。

若者の多くは、まず自助できる力があるので、さほど公的な援助に頼らなくてもなんとかなるものです。

第二点目としては、結局、選挙では世の中は変わらない、という生理的な予感のようなものが、かつてもあり、今もあるからです。

人口の逆ピラミッドが続く限り、若者は常に少数派です。
選挙=投票を左右するマスは、常に上の世代の(自分たちより)年寄の世代です。

その世代と闘っても、民主主義の多数決制度によって、若い世代の要望が通るはずがありません。
今回の大阪都構想が、その真実を如実に物語っております。

隠れた真実

本書で、一番重要視されていることは、「隠れた真実」を見つけることです。
隠れた真実とは、今は当たり前とされていないことでも、未来には当たり前になっていること、です。

たとえば、かつて本は本屋で買うのが当たり前だったのが、今や本を買うのはアマゾンが当たり前になっていたり、一家に一台電話があるのが当たり前だったのが、今は一人一台電話を持つのが当たり前になりました。
そのような隠れた真実を見つけるのが、大きな仕事であり、0から1を生み出すということになります。

その過程において、重要になってくるのが「明確な楽観主義」です。
未来はきっとこういう風によくなる、という明確なビジョンがあるからこそ、ビジネスがうまくいくというわけです。

明確な楽観主義のもと、明確な未来像を見せ、そして未来を創造する…というのが、今世紀のビジネス構造ということです。

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